世界に広がるフィットネスと、「健康寿命」という新しいものさし

2026.11.01

世界に広がるフィットネスと、「健康寿命」という新しいものさし

こんにちは。FLATTEがお届けする「ウェルネスカフェ」、MCの三田村です。

今回も「FLATTE JOURNAL」として、海外のフィットネスやウェルネス業界で気になったニュースを取り上げながら、これからの業界について考えていきたいと思います。

今週取り上げるのは、世界1,500スタジオを超えた大手ピラティスブランドの話、ヨーロッパで広がるフィットネスレース「HYROX」の話、そしてヨーロッパ最大のジムチェーンの好調な決算の話。

さらに、俳優のマーク・ウォールバーグさんが手がける、「健康寿命」をテーマにした新しいジムについてもご紹介します。

そして途中で、最近私が個人的に気になっている「頭の中の片づけ」についても、少しお話ししたいと思います。

それでは、今週のFLATTE JOURNAL、始めていきましょう。

1.Club Pilates、世界1,500スタジオを突破。メキシコにも上陸

まず一つ目は、ピラティスの世界から。

アメリカ発のピラティスブランド「Club Pilates」が、世界で1,500スタジオを超えました。

Club Pilatesは、スタジオ数でいうと世界最大のピラティスブランドです。

この節目を迎えるきっかけになったのが、タイのバンコクと、メキシコのメキシコシティでの新しいスタジオのオープンでした。

メキシコについては、2024年に「マスターフランチャイズ契約」が結ばれていて、今後10年で少なくとも65のスタジオを開く計画になっています。

マスターフランチャイズというのは、ある国や地域での出店の権利を、まとめて一つの会社に任せる仕組みです。

現地の事情に詳しいパートナーが、その国での出店や運営を担うんですね。

今回メキシコを任されたのは、アメリカでもClub Pilatesのスタジオを数多く運営してきたグループだそうです。

メキシコは、アメリカとカナダ以外で18番目の海外市場になります。

そしてもう一つ、個人的に興味深かったのが、インストラクターの育成です。

Club Pilatesでは、これまでに2万4,000人以上のインストラクターを育ててきたそうです。

指導者になるためのトレーニングプログラムは、450時間にもなるとのこと。

スタジオが増えれば増えるほど、教える人が足りなくなるのは、どんな業界でも同じですよね。

店舗を広げるのと同じくらい、教える人を育てる仕組みが大事になっているんだなと感じました。

ピラティスは、もともとヨーロッパで生まれて、アメリカで大きく広がったエクササイズです。

それがいま、中南米やアジアにも広がっているわけです。

ただ、国が変われば、運動の習慣も、体についての考え方も、生活のリズムも違いますよね。

同じピラティスでも、国によって受け止められ方が少しずつ変わっていくのかもしれません。

これからそれぞれの国で、どんなスタイルが好まれていくのか、引き続き注目したいと思います。

2.HYROX、ヨーロッパでのレースがさらに拡大

続いては、少し違うタイプのフィットネスの話です。

フィットネスレースの「HYROX(ハイロックス)」をご存じでしょうか。

HYROXは、1キロのランニングと、ワークアウトを交互に8回繰り返して、そのタイムを競うレースです。

ワークアウトには、重いソリを押したり引いたり、ローイングマシンを漕いだりといった種目があります。

マラソンのような持久力と、ジムでのトレーニングで鍛える筋力の両方が求められる、ちょっと珍しい競技なんです。

そのHYROXで、スポーツ用品の小売チェーン「INTERSPORT」が、ヨーロッパのレースの冠スポンサーを2027年まで続けることになりました。

しかも、冠スポンサーを務めるレースが3つから6つに増えて、ダブリン、ウィーン、オランダのマーストリヒトが加わるそうです。

どれくらいの規模の大会かというと、2025年のマーストリヒト大会には7,000人以上が出場して、8,500人以上が観戦に訪れたそうです。

ドイツのハンブルク大会では、出場者が1万5,000人を超えたとのこと。

参加する人だけでなく、見に来る人もこれだけ多いというのは、ちょっと驚きますよね。

個人的に面白いなと思うのは、ジムでのトレーニングに「目標になる大会」ができた、という点です。

これまでジムでの運動は、どちらかというと一人で黙々と取り組むものだったと思います。

でも、大会という目標があると、仲間と一緒に練習したり、当日にみんなで盛り上がったりできるんですね。

マラソン大会に向けて練習するのと、少し似た感覚かもしれません。

もちろん、強度の高い競技なので、誰にでも向いているわけではありませんし、体力に合わせて無理なく取り組むことが前提です。

それでも、運動を続けるきっかけとして、仲間や目標がある、というのは大きいですよね。

フィットネスが「一人で鍛えるもの」から「みんなで楽しむイベント」にも広がっていく。

そんな変化を感じるニュースでした。

3.Basic-Fit、9カ月で売上18%増

三つ目は、ヨーロッパのジム業界のビジネスニュースです。

オランダに本拠を置く「Basic-Fit(ベーシックフィット)」が、2026年1月から9月までの業績を発表しました。

Basic-Fitは、ヨーロッパ最大のフィットネスジムチェーンです。

手頃な月額料金で、たくさんのマシンや設備を使えるのが特徴のジムなんですね。

発表によると、この9カ月間の売上は約12億1,700万ユーロ。

前の年の同じ時期と比べて、18%増えたそうです。

会員1人あたりの月の売上も、少しずつ伸びているとのこと。

そして、年間の業績目標もそのまま据え置いています。

Basic-Fitはここ1年ほど、ドイツのジムチェーンを相次いで買収していて、買収したジムを自社ブランドに切り替えていく予定です。

さらにフランスでは、多くのクラブを24時間営業にする取り組みも進めてきました。

ヨーロッパでも、24時間いつでも使えるジムが当たり前になりつつあるんですね。

日本でも24時間ジムはすっかり身近になりましたが、海外でも「手頃な価格で、好きな時間に通える」ことが、多くの人に選ばれる理由になっているようです。

一方で、ジムに求めるものは人によって違いますよね。

気軽さを重視する人もいれば、指導を受けたい人、仲間と一緒に運動したい人もいます。

一つ目、二つ目のニュースのように、スタジオ型やイベント型のフィットネスも広がっている中で、大型のジムチェーンも成長を続けている。

いろいろな運動のスタイルが、それぞれの形で支持されているということかもしれません。

今後、ヨーロッパのジムがどんな方向に進んでいくのか、引き続き見ていきたいと思います。

ちょっと寄り道|「頭の中の片づけ」の話

さて、ここで少し個人的なウェルネスの話をしたいと思います。

最近の私のテーマが、「頭の中の片づけ」なんです。

というのも、ここのところ、脳が散らかりすぎているなと感じることが多くて。

やることや考えることが頭の中にたくさんあって、「あれ、うっかり予定を忘れていないかな」と、ずっとどこかで気にしている状態なんですよね。

これって、実際に何かを忘れたわけではなくても、地味にストレスなんです。

皆さんも、そんな経験はありませんか。

そこで最初にやっていたのが、とにかくメモに書き出すことでした。

私はNotionというメモアプリに、思いついたことや予定を書いておくようにしていたんです。

でも、書いておくだけだと、今度は「どこに書いたっけ」「あのメモ、見返したっけ」となってしまって(笑)。

それで最近始めたのが、AIのアシスタントに手伝ってもらう方法です。

AIをメールやチャットツールとつないでおいて、1日の終わりに「やり忘れたタスクない?」と聞いてみるんです。

そうすると、その日のやりとりを見て、返事をしていないものや、まだ終わっていないことを教えてくれます。

それから、1日の始まりには「今日やることは?」と聞いてみる。

すると、その日の予定ややるべきことを整理して教えてくれるんです。

これが、思っていた以上に気持ちが楽になりました。

全部を自分の頭で覚えておかなくていい、という安心感があるんですよね。

もちろん、メールやチャットをつなぐときは、どんな情報を扱わせるのか、プライバシーには気をつける必要があります。

それに、最後に判断するのは自分なので、AIに任せきりにするというよりは、頭の中のメモ帳を一緒に見てもらっている、という感覚です。

体の疲れはストレッチやお風呂でほぐせますが、頭の中の散らかりは、外に出してあげるだけでも少し軽くなる気がします。

皆さんも、頭の中がいっぱいだなと感じたら、まずは一度、全部書き出してみてはいかがでしょうか。

ということで、最近の私のちょっとしたウェルネス習慣、「頭の中の片づけ」のお話でした。

それでは、海外ニュースに戻りましょう。

4.マーク・ウォールバーグの「Municipal Gym」、手の届く“長寿ジム”を目指す

最後は、「健康寿命」に関するニュースです。

ハリウッド俳優のマーク・ウォールバーグさんが、新しいジム「Municipal Gym(ミュニシパル・ジム)」の構想を語りました。

1号店は、アメリカ・ラスベガス近郊にできる、約3万2,000平方フィート、およそ3,000平方メートルの大型ジムです。

このジムの特徴は、トレーニング設備だけでなく、血液検査やエピジェネティクス検査、リカバリー機器、コンプレッションセラピー、アイスバス、カフェまでそろえる計画だという点です。

エピジェネティクス検査というのは、遺伝子の働き方の変化を調べる検査で、「生物学的な年齢」を推定するといった目的で使われることがあります。

いま海外では、こうした検査やケアを組み合わせた「ロンジェビティ」、つまり長寿や健康寿命をテーマにしたサービスが注目されているんです。

ただ、その多くは富裕層向けで、報道によると年会費が2万ドルを超えるサービスもあるそうです。

高級ジムのEquinoxも、3万6,000ドルのロンジェビティ向け追加プランを準備しているとのこと。

そんな中でウォールバーグさんは、同じようなサービスを、もっと手の届く価格で提供したいと話しています。

例えば99ドルで、3回分の血液検査と、医師との1時間の面談が受けられる、という例を挙げていました。

個人的に興味深いのは、ジムが「体を鍛える場所」から「自分の体の状態を知る場所」にも広がろうとしている点です。

運動をする前に、まず自分の体のことを知る。

そういう流れが、もっと身近になっていくのかもしれません。

ただ、注意したいところもあります。

エピジェネティクス検査で分かる「生物学的な年齢」などは、まだ研究が進んでいる途中で、科学的な根拠が十分とはいえない部分もあります。

また、健康データの扱いやプライバシー、医療とどこで線を引くのかも、慎重に考えるべき課題ですよね。

それでも、「長く元気に過ごすために、今から何ができるか」という考え方自体は、多くの人にとって身近なテーマだと思います。

この新しいジムが、実際にどのように受け入れられていくのか、注目したいと思います。

クロージング

ということで、今週のFLATTE JOURNAL、いかがでしたでしょうか。

今回は、世界に広がるピラティスブランド、ヨーロッパで盛り上がるフィットネスレース、好調が続く大手ジムチェーン、そして健康寿命をテーマにした新しいジムの構想などをご紹介しました。

こうして見ていると、フィットネスの楽しみ方は本当にいろいろありますよね。

スタジオで教わる人、大会を目標にする人、自分のペースでジムに通う人、そして自分の体の状態を知ることから始める人。

それぞれが、自分に合ったかたちで健康と向き合っているように感じます。

私自身も、今週お話しした「頭の中の片づけ」のように、日常のちょっとしたことから、心と体について新しい発見をすることがあります。

これからも、海外のニュースをきっかけに、そんな身近なウェルネスについても考えていけたらと思います。

それでは、今回も最後までお聴きいただきありがとうございました。

また次回のウェルネスカフェでお会いしましょう。

参考リンク

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