「運動が苦手な人でも、フラッとはじめて、しっかり続く。」
このコンセプトのもと、セミパーソナルジムからスタートしたFLATTEは、現在、パーソナルピラティス、女性専用24時間ジムへと展開領域を広げています。
直営店、フランチャイズ、そしてM&A・事業承継。
複数の手段を組み合わせながら、FLATTEは今、店舗展開のギアを上げているフェーズに入っています。
今回は番外編として、インタビュアーの三田村が、ファノーヴァ代表・舟久保に、FLATTEの現在地と今後の展開について聞きました。
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FLATTEは、今どんなフェーズにあるのか
三田村:
FLATTEでは、資金調達のニュースや新規出店、スクールの展開など、さまざまな動きが同時に進んでいる印象があります。最近では日暮里店や代々木公園店のオープンも続いていますが、今のFLATTEはどんなフェーズに入っていると考えていますか?
舟久保:
今は、店舗展開にギアを入れているフェーズだと考えています。
FLATTEはもともと、「運動が苦手な人でも、フラッとはじめて、しっかり続く」というテーマで、ライト層の方にも運動習慣を提供するブランドとして始まりました。
最初はセミパーソナルジムとして展開を重ねてきましたが、現在ではパーソナルピラティス、女性専用24時間ジムという複数の業態で展開しています。
その3つのブランドを、直営店やフランチャイズだけでなく、M&A・事業承継も含めて進めていることが特徴です。
地域や物件に合わせて、ブランドの形を変えながら出店できること。
そして、単に店舗数を増やすのではなく、FLATTEが持っている運営・集客・人材育成の仕組みを使って、再現性ある形で広げていけると判断して、今ギアを踏んでいるフェーズです。

FLATTEの店舗拡大における勝ち筋
三田村:
店舗数が増えていく中で、FLATTEとしての勝ち筋はどこにあると考えていますか?
舟久保:
低投資で出店できることや、小スペースで運営できることは、もちろん勝ち筋のひとつだと思っています。
セミパーソナルジムやパーソナルピラティスは、大型設備に依存しないので、比較的小さな物件でも出店しやすい業態です。
女性専用24時間ジムも、一般的な大型ジムのように大量のマシンを並べるのではなく、女性に特化することで、本当に必要なマシンや動線、コンテンツを精査できます。
その結果、無駄な設備投資を抑えながら、ターゲットに合った体験を作ることができます。
また、FLATTEにはセミパーソナルジム、パーソナルピラティス、女性専用24時間ジムという複数の業態があります。
物件が小さければパーソナルピラティス、一定の広さがあればセミパーソナルジム、広ければ24時間ジムというように、物件や地域に応じて出店形態を選べることは大きな強みです。
既存店舗を引き継ぐ場合には、女性専用24時間ジムとパーソナルピラティスを組み合わせて再生するなど、事業承継や物件の状態に合わせた展開もできます。
ただ、本当の勝ち筋はハード面だけではありません。
マシンや内装だけで差別化するのではなく、運営オペレーション、人材、顧客体験をどう設計するかが非常に大事だと考えています。
予約システムやDX、OMOは、あくまでそれを実現するための土台です。
その上にある、トレーナーの品質やお客様との距離感、ヒューマンタッチをどこまで作り切れるか。
そこがFLATTEの本当の勝ち筋だと考えています。
直営、フランチャイズ、M&Aをどう使い分けるのか
三田村:
今後の出店では、直営店、フランチャイズ、M&A・事業承継など、いくつかの展開方法があります。これらはどのように使い分けているのでしょうか?
舟久保:
物件の広さや地域、既存事業の状態によって変わってきます。
小さければパーソナルピラティス、一定の規模があれば24時間ジムというような判断もありますし、事業承継の場合は、もともとどういう事業をやっていたかによって、展開できる形が変わります。
たとえば以前、クロスフィットジムのようなスタジオを承継した事例がありました。
設備の広さや、引き継いだスタッフの能力・適性、もともと提供していたコンテンツを踏まえると、FLATTEのセミパーソナルジムとの相性が非常に良いと判断しました。
そこに、FLATTEのOMOをベースとしたオペレーションや、ヒューマンタッチに基づく運営を注入することで、会員数を大きく伸ばすことができました。
最近では、女性専用ジムを承継し、女性専用24時間ジムとパーソナルピラティスを併設する形で再生した事例もあります。
既存会員様には大きな離脱なく継続いただきながら、新規のお客様も呼び込む。
そのように、店舗の状態や地域特性に合わせて、いろいろな形でブランドを組み合わせられることが強みだと思っています。

事業承継・M&Aに感じている可能性
三田村:
事業承継やM&Aという取り組みは、フィットネス業界ではまだ珍しい印象もあります。FLATTEとしては、そこにどのような可能性を感じていますか?
舟久保:
M&Aやロールアップという動き自体は、いろいろな業界で広がっています。
ただ、フィットネス業界で本格的にそのプレイをしている会社は、まだそこまで多くないと感じています。
弊社では、私自身もM&Aの知識がありますし、投資ファンドで経験のあるCFOも社内にいます。
そういった意味で、事業承継を組織のケーパビリティとして進めています。
既存のジムには、ゼロから新規出店するだけでは作れない大きな資産があります。
立地、既存会員様、地域での認知、長年築いてきた信頼関係。
これらは、いきなりオープンして作れるものではありません。
一方で、フィットネス業界には、オーナーの高齢化や後継者不足、競合環境の変化、デジタル化への対応、人材確保の難しさといった課題もあります。
そうした店舗に対して、FLATTEのブランド設計、DX・AI・OMO、顧客管理、集客、オペレーション改善、そして人材育成の仕組みを注入することで、既存のアセットをより活かす形で再生できる。
そこに非常に大きな可能性を感じています。
品質とブランドの一貫性をどう保つのか
三田村:
店舗が増えていく中で、サービス品質やブランドの一貫性を保つことも重要になると思います。具体的には、どのような仕組みづくりを進めていますか?
舟久保:
フィットネス業界はどうしても、店舗ごと、トレーナーごとに体験の差が出やすい業界だと思っています。
FLATTEの場合は、場所やマシンをただ提供しているわけではありません。
お客様が「ここなら運動を続けられそうだ」と感じられるような、運動のハードルを下げた体験こそが最大の価値です。
それをどの店舗でも再現性高く提供するために、マニュアルや研修、オペレーション設計には非常に力を入れています。
レッスンの進め方、カウンセリングの流れ、体験レッスン対応、来店前後のコミュニケーションなど、本当にワーディングレベルまで設計しています。
ただ、マニュアルでガチガチに固めたいわけではありません。
トレーナーさんの特徴や良さを消してしまうのではなく、むしろ自分の色を出すために迷わない設計にしたいと考えています。
迷わなくていい部分は仕組み化し、人が向き合うべき部分に集中できるようにする。
ヒューマンタッチとOMO・DXをどう組み合わせて体制を作り上げるかが、本当に大事だと思っています。
本部とオーナーが相互に学び合う関係
三田村:
実際にフランチャイズでオープンされたオーナー様からも、そういった設計があるからやりやすいという声を聞くことがあります。舟久保さんとしては、どのように感じていますか?
舟久保:
非常にありがたいですね。
僕らが作ってきたオペレーションや、FLATTEの理念に共感いただいて、実際にオーナーシップを持って進めてくださっている。
もし迷われても、僕らが作ったオペレーションを土台にして、うまく事業を進めていただいている。
その光景を見ると、直営で長い時間をかけて実証してきた甲斐があると感じます。
また、本部が一方的に教える関係ではないとも思っています。
オーナーさんが、そのオペレーションの中でご自身の色や考えを持って動いてくださること自体が、本部としても新たな学びになります。
本部とフランチャイジーさんが、相互に学び合える、キャッチアップし合える。
その関係がうまく循環していると感じています。
どんな人とFLATTEを広げていきたいか
三田村:
今後、FLATTEの店舗展開をさらに広げていく中で、どのような方と一緒に広げていきたいと考えていますか?
舟久保:
まずは、FLATTEの理念に共感していただけることが非常に大事だと思っています。
運動のハードルを下げて、運動習慣を広げていく。
その先に、心身ともに健康になる世界を作っていきたい。
この感覚に共感していただける方と、一緒に広げていきたいです。
そのために、挑戦しやすい仕組みも用意したいと考えています。
FLATTEには、パーソナルピラティス、セミパーソナルジム、女性専用24時間ジム、複合店といった複数の手段があります。
一般的な法人様だけではなく、会社員として働きながら副業で事業に挑戦したい方、個人事業主として新規事業を始めたい方、トレーナーやピラティスインストラクターとして自分の店舗を持ちたい方など、さまざまな属性の方がいらっしゃると思います。
そういった方々が、自分にとって気持ちのいい規模感や手段で展開できることが、FLATTEの特徴です。
理念に共感していただける方であれば、どういう形でFLATTEを出すのが最適か、一緒に相談できると思っています。
事業承継を考えている方へ
三田村:
事業承継を考えているフィットネスジムやスタジオのオーナーの方に向けて、メッセージをお願いします。
舟久保:
ご自身が想いを込めて築き上げてきたブランド、会員様、お客様、オペレーション。
そういったものを次につなげていきたいと考えたときに、もしFLATTEの理念や考え方に共感していただけるのであれば、ぜひお話を聞かせていただきたいです。
一緒に伴走しながら事業を進めていくパートナーのあり方もあると思いますし、バトンを渡す意味で、弊社のブランドに再生を任せていただくという形もあると思います。
どちらか一方ではなく、それぞれの状況に合わせて考えられます。
長年築いてきた資産を次につなげたいという思いをお持ちの方がいらっしゃれば、まずはお話だけでも聞かせていただければと思っています。
FLATTEが目指すもの
三田村:
今日は、FLATTEの最近の動きとその背景について、代表の視点から伺いました。最後に、今後FLATTEが目指していくことを改めて教えてください。
舟久保:
FLATTEが目指しているのは、ただ店舗数を増やすことではありません。
運動が苦手な人でも、フラッとはじめられること。
無理なく、しっかり続けられること。
その先に、身体も心も健やかに過ごせる人を増やしていくこと。
そのために、直営、フランチャイズ、M&A・事業承継といった手段を組み合わせながら、地域に合った形でFLATTEを届けていきたいと考えています。
運動のハードルを下げ、運動習慣を広げていく。
FLATTEはこれからも、その理念を軸に、新しい挑戦を続けていきます。
プロフィール
舟久保 匡佑(ふなくぼ きょうすけ)
株式会社ファノーヴァ 代表取締役社長。
一橋大学卒業後、外資系国際見本市主催会社にてBeauty&HealthCare領域の企画・マーケティング・新規事業開発に従事。その後、グロービスで大手企業からベンチャー企業まで幅広い組織開発・コンサルティング業務を経験し、オランダ美容室事業の創業取締役COOに就任。2019年に株式会社ファノーヴァを創業。現在は「運動が苦手な人でも、フラッとはじめて、しっかり続く」をコンセプトに、セミパーソナルジム、パーソナルピラティス、女性専用24時間ジムなどを展開するFLATTEの運営を通じて、運動習慣をより身近にするブランドづくりに取り組んでいる。
